The moon stares at us ... Ep.1
月は静かに見ていた…私達の全てを。
見ている事だけしか出来ない月はなんて思っただろう。
愚かな行為でしかないだろう…過去を変えるなんて事。
死ぬ事の出来ない彼は嗤う。
ずっと悲しみ囚われたままの瞳を隠しながら…
悪いのは…
悪いのは…
一体誰なんだろう…?
それはきっと、最初から全てを見ていた月にしかわからない……
The moon stares at us ...
??? 「おじいちゃん…お願いだから死なないで!」
『コホッ…ゴホッ…わしはもうおしまいじゃ…ここまで生きれて幸せじゃった…』
??? 「嫌だよっ! あたしを一人にしないでよっ!!」
『大切なお前を…エレンディアを一人残していくのが心残りなくらいじゃ…』
『お前に話したかのう…ちまちまへちま社の話しを…』
エレンディア 「おじいちゃん、そんな事どうでもいいから喋らないでっ!!」
『ちまちまへちま社…わしの曾祖母が設立したものじゃ…曾祖母が大人になった時、小学校のおままごとを会社にしたものじゃった…』
エレンディア 「おじいちゃんっ!」
『その会社は最初から小学校時代の曾祖母の友達、いま有名な科学者であるオニーソン氏の援助を受けて誕生した…』
エレンディア 「…オニーソン……?」
『曾祖母は信じていたんじゃ…オニーソン氏を…でもな、不況の煽りでオニーソン氏により簡単にちまちまへちま社は消されてしまった…
それがわしがへちま社を継いだばかりの時じゃった…それまでは嘘のように繁盛していた…それがわしの代になって…
エレンディアすまないのう…わしさえ、へちま社を倒産させなければ、お前の両親もただ働き同然の過酷な職場で過労で命を落とすことはなかった…』
エレンディア 「知らなかった…パパとママがそんな理由で死んでしまったなんて…あたしはパパ達は病気だって…」
『言えなかったのじゃ…全てわしのせいじゃからな…これ以上、お前を悲しませたくはなかったのじゃ…』
『エレンディア…またお前を悲しませてしまう事に…本当にすま……』
エレンディア 「おじいちゃんっ!!!??」
『…………』
エレンディア 「おじいちゃん…おじいちゃん…いやあああああああっ!!!!!」
エレンディア 「どうして…どうして…おじいちゃんは何も悪くないのに…
おじいちゃんはあたしをここまで一人で育ててくれたのに…
どうして、おじいちゃんが死ななきゃいけないのよっ!!!!」
アニーソン 「エレンディア…お前のじいちゃん…」
エレンディア 「ほっといて!!」
アニーソン 「ごめん……でもっ!」
エレンディア 「あんたのせいだっ! おじいちゃんが死んでしまったのも、あたしの両親が死んでしまったのも!」
アニーソン 「それはどういう事なんだよ…」
エレンディア 「あんたの祖父であるオニーソンがいなければっ…!!」
アニーソン 「オニーソン…あの科学馬鹿がどうしたんだよ…俺はあんなやつ祖父だなんて思った事はないっ!」
エレンディア 「違うの…あたしの稼ぎではおじいちゃんの薬は高すぎて買えなかったから…あたしが全て悪いの…」
アニーソン 「それは俺がどうにかするって言っただろ?」
エレンディア 「もう…いいの…あたしはもう一人なの…おじいちゃんはきっとおばあちゃんやパパ達と仲良く幸せに一緒にいるはずだわ…」
アニーソン 「エレンディア……俺は…」
エレンディア 「今は…一人にして……お願いだから」
エレンディア 「そうよ…オニーソン…あいつが全て悪いんだから…
ちまちまへちま社さえ、倒産させなきゃいいの…何もないあたしはもう迷わない……」
エレンディア 「過去を変えてやる……!
それでおじいちゃん達を助ける…たとえあたしが消えたとしても…!
オニーソンが発明したという、タイムマシン…場所はあいつの研究所…」
エレンディア 「みんな…待っててね…もし、あたしが戻れたら家族みんなで幸せに暮らそうね…」
見ている事だけしか出来ない月はなんて思っただろう。
愚かな行為でしかないだろう…過去を変えるなんて事。
死ぬ事の出来ない彼は嗤う。
ずっと悲しみ囚われたままの瞳を隠しながら…
悪いのは…
悪いのは…
一体誰なんだろう…?
それはきっと、最初から全てを見ていた月にしかわからない……
The moon stares at us ...
??? 「おじいちゃん…お願いだから死なないで!」
『コホッ…ゴホッ…わしはもうおしまいじゃ…ここまで生きれて幸せじゃった…』
??? 「嫌だよっ! あたしを一人にしないでよっ!!」
『大切なお前を…エレンディアを一人残していくのが心残りなくらいじゃ…』
『お前に話したかのう…ちまちまへちま社の話しを…』
エレンディア 「おじいちゃん、そんな事どうでもいいから喋らないでっ!!」
『ちまちまへちま社…わしの曾祖母が設立したものじゃ…曾祖母が大人になった時、小学校のおままごとを会社にしたものじゃった…』
エレンディア 「おじいちゃんっ!」
『その会社は最初から小学校時代の曾祖母の友達、いま有名な科学者であるオニーソン氏の援助を受けて誕生した…』
エレンディア 「…オニーソン……?」
『曾祖母は信じていたんじゃ…オニーソン氏を…でもな、不況の煽りでオニーソン氏により簡単にちまちまへちま社は消されてしまった…
それがわしがへちま社を継いだばかりの時じゃった…それまでは嘘のように繁盛していた…それがわしの代になって…
エレンディアすまないのう…わしさえ、へちま社を倒産させなければ、お前の両親もただ働き同然の過酷な職場で過労で命を落とすことはなかった…』
エレンディア 「知らなかった…パパとママがそんな理由で死んでしまったなんて…あたしはパパ達は病気だって…」
『言えなかったのじゃ…全てわしのせいじゃからな…これ以上、お前を悲しませたくはなかったのじゃ…』
『エレンディア…またお前を悲しませてしまう事に…本当にすま……』
エレンディア 「おじいちゃんっ!!!??」
『…………』
エレンディア 「おじいちゃん…おじいちゃん…いやあああああああっ!!!!!」
エレンディア 「どうして…どうして…おじいちゃんは何も悪くないのに…
おじいちゃんはあたしをここまで一人で育ててくれたのに…
どうして、おじいちゃんが死ななきゃいけないのよっ!!!!」
アニーソン 「エレンディア…お前のじいちゃん…」
エレンディア 「ほっといて!!」
アニーソン 「ごめん……でもっ!」
エレンディア 「あんたのせいだっ! おじいちゃんが死んでしまったのも、あたしの両親が死んでしまったのも!」
アニーソン 「それはどういう事なんだよ…」
エレンディア 「あんたの祖父であるオニーソンがいなければっ…!!」
アニーソン 「オニーソン…あの科学馬鹿がどうしたんだよ…俺はあんなやつ祖父だなんて思った事はないっ!」
エレンディア 「違うの…あたしの稼ぎではおじいちゃんの薬は高すぎて買えなかったから…あたしが全て悪いの…」
アニーソン 「それは俺がどうにかするって言っただろ?」
エレンディア 「もう…いいの…あたしはもう一人なの…おじいちゃんはきっとおばあちゃんやパパ達と仲良く幸せに一緒にいるはずだわ…」
アニーソン 「エレンディア……俺は…」
エレンディア 「今は…一人にして……お願いだから」
エレンディア 「そうよ…オニーソン…あいつが全て悪いんだから…
ちまちまへちま社さえ、倒産させなきゃいいの…何もないあたしはもう迷わない……」
エレンディア 「過去を変えてやる……!
それでおじいちゃん達を助ける…たとえあたしが消えたとしても…!
オニーソンが発明したという、タイムマシン…場所はあいつの研究所…」
エレンディア 「みんな…待っててね…もし、あたしが戻れたら家族みんなで幸せに暮らそうね…」