#05 VS アニーソン 前編
きなこ 「ふぃ〜なんであんな奴のためなんかに、はるばるこんなとこまで…」
鈴葉 「いいじゃないですか、社長…もしかしたら、素敵なネタの宝庫かもしれないんですよ?」
詩音 「愛する彼の歌のオニーソンの一面を見れるなんて幸せ…やったやったー!!」
風花 「ちまちゃん、あつあつ豚まん素手で握ってて熱くないんか?」
ちま 「うぅ〜〜肉まん、さいこーー!!」
詩音 「こっそり見に来てる愛する僕を見つけたら、一体彼はどんな風に喜ぶかな…ふふふ」
AD 「オニーソンさん、そろそろスタンバイの方お願いしたいにゃ…」
オニーソン 「ちょっとちみ! また僕の大好きなコーラちゃんの栓抜き忘れたわけ?」
AD 「すいませんですにゃ…でも今は収録の方を…」
オニーソン 「栓抜きないと飲めないじゃないかー! わかってんの、ちみ!」
AD 「ほんとにすいませんですにゃ…でも、もう時間がせまってて…」
オニーソン 「早く、持ってきてよね…栓抜き!」
AD 「あぁ〜あいつうざすぎるにゃ…なんであんな奴をキャスティングしたんにゃ…」
AD 「あんな奴にこき使われる僕の身にもなってみてもらいたいにゃ…」
AD 「あいつは面倒だから、先にちっぽさんにスタンバイお願いしに行くにゃ」
《トントントントントン…》
AD 「ちっぽさーん! そろそろスタンバイの方を…」
《シーン…………》
AD 「……なんか、嫌な予感がするにゃ…開けますよ、ちっぽさん」
《ガチャ…》
ちっぽ 「………………」
AD 「ちっぽさん!! 大丈夫ですかにゃ!!!」
AD 「ちっぽさん、寝てるだけなら早く起きて欲しいにゃ…番組が…」
ちっぽ 「………………」
AD 「!?!?」
AD 「…ちっぽさんが…死んでる……」
AD 「うにゃああああぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」
アニーソン 「なんだ? 今の叫び声は……」
アニーソン 「こっちか…!?」
オニーソン 「事件だ、事件だーーーー!!!」
アニーソン 「お前っ……邪魔すんなよ!」
オニーソン 「あ、アニーソン…ちみはなんの撮影?」
アニーソン 「えっ……クリスマス王子だけど…」
オニーソン 「ああ、あの視聴率ガタ下がりのダメなドラマね…」
アニーソン 「なんだとっ……!?」
アニーソン 「このくそ野郎がっ……追い抜かしてやるぜ!!」
オニーソン 「ちょっとちょっとー、置いてかないでよー」
アニーソン 「ここの楽屋から叫び声が聞こえて駆けつけた…一体、何があったんだ?」
AD 「あの…その……ちっぽさんが…」
オニーソン 「ぜぇぜぇ…はがぁ…ぐきゃぁ…」
アニーソン 「………妙な声出してんじゃねぇよ」
アニーソン 「息もしてない……確かにこれは死んでるな…」
AD 「僕がちっぽさんを呼びに楽屋に来たら、このありさまで……」
オニーソン 「へぇーー殺しですか」
アニーソン 「なんだ、これは…??」
AD 「それはちっぽさんが収録の時にいつも被っている帽子ですにゃ…」
アニーソン 「…ううむ………」
アニーソン 「これは俺様が頂いておこう…」
オニーソン 「なっ……!?」
アニーソン 「ほら、より探偵っぽくなってカッコいいだろ?」
AD 「カッコいいですにゃ、どこの誰かなんかより全然全然カッコいいですにゃ…!」
アニーソン 「おいそこの迷探偵、勝負だっ!」
オニーソン 「なっ、なっ、なっ、何ですと!?」
アニーソン 「この事件は絶対に俺様が先に解決してみせる…真実はいつも一つだからなっ!!」
オニーソン 「ま、ま、ま、ま、ま、マジですかっ……!!?」
〜 歌のオニーソン・収録スタジオ 〜
姫子 「ちょっと、ちょっとー! 収録はいつになったら始まるのよっ!!?」
のんのん 「なんだか待ちぼうけしすぎて眠くなってきたにゃ…」
らんらん 「ぼくが代役で歌のおねえさんをやるってどうかな?」
はつ 「わぁ……はつは初めて来ましたけど、すごく素敵なスタジオなんですねぇ…!」
ひなちゃん 「ひなちゃん、わんちゃんさんに会いたいのー」
はたしてオニーソンは、突如現れたライバル・アニーソンよりも
先に事件を解決する事が出来るのか…!?
そしてそして、歌のオニーソンの収録は無事にする事ができるのかっ…!!?
「VS アニーソン 中編」をどうぞお楽しみに!!