しーちゃんの赤い糸
オニーソン 「ふぃ〜カラオケで歌いすぎちゃったよ、明日の撮影に響いたら困るなー」
オニーソン 「いやいや、見てくれている全世界の僕のファンの皆さんのため、僕はどんな時でもがんばっちゃいますよー」
詩音 「もう、オニーソン いつまで恋人を待たせる気?」
オニーソン 「し、しっしーちゃん!!!?」
詩音 「僕、寒い中ずっとオニーソンがカラオケボックスから出てくるの待ってたんだから」
オニーソン 「僕なんかのためにそこまでしなくても…」
詩音 「約束したでしょ? 今日はオニーソンのこと、両親に紹介したいって」
オニーソン 「…………すっかり忘れてたよ」
詩音 「もう逃がさないんだから」
オニーソン 「GYAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!」
詩音 「ようこそ、僕の実家へ」
オニーソン 「え…え…これがご実家なんですか…!?」
詩音 「そうだよ、何かいけないのかな?」
オニーソン 「いやぁ…そんなことは……」
詩音 「ま、そんなとこで突っ立ってないで早くこっち座りなよ」
オニーソン 「……この部屋のどこに座ればよかですか…」
オニーソン 「ここでいいのかな?」
詩音 「もうオニーソンのばか、そこは机だよ」
オニーソン 「すいません…」
オニーソン 「なんか逆にすごいね…ダンボールでお家が出来てるなんて…」
詩音 「でしょでしょー? これは僕のお父さんがいろんなとこからダンボールかき集めて作ってくれたんだ☆」
オニーソン 「あの…そういえば、ご両親は…?」
詩音 「あっちゃー忘れてた、僕のお父さんとお母さんは今は食料の調達に出かけてるんだったー」
詩音 「もう、詩音のうっかりさん 詩音のばかばか」
詩音 「だから…ね、オニーソン 今は僕達、二人っきりだよ?」
オニーソン 「………」
詩音 「ずっとこの時を待ってたんだ、僕…」
オニーソン 「UGYAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!」
詩音 「僕のこと、好きにしちゃっていいんだよ?」
オニーソン 「あの…あの…あの…」
詩音 「僕はオニーソンにならどんな風にされたってかまわないよ///」
オニーソン 「えっと…えっと…えっと…」
??? 「たっだいまー!!!」
詩音 「!!!!」
??? 「お兄ちゃん、また変なことしてるー! ほんと迷惑だからやめてよねー」
オニーソン 「………たすかった」
??? 「まぁ、いいけどさーお兄ちゃんの人生だし…かのんはとめないよ」
詩音 「ほんと、歌音はいつも僕の邪魔ばっかするんだからー!」
オニーソン 「歌音ちゃんか…なんて可愛らしい」
オニーソン 「ねーねー歌音ちゃん、僕と一緒にこれから夜のお散歩なんてどうかな?」
詩音 「いったーい…オニーソンってば、いきなり突き飛ばすなんてひどいじゃない」
歌音 「てか、お兄ちゃん…ほんとにこんな変態が好きなわけ?」
詩音 「僕の運命の恋人の王子様に向かってなんてこと言うんだ!」
オニーソン 「はは、こんなとこに可愛い小窓があるよ…外の空気は美味しいな〜!」
歌音 「かのん、こいつ知ってるよ…歌のお兄さん語って幼女にあんな事こんな事してるド変態でしょ?」
詩音 「歌音、お兄ちゃんの話しをちゃんと聞きなさい!」
歌音 「もーう、お兄ちゃんが怒ると怖いから言う事くらい聞いてあげるよ…しかたないー」
詩音 「あらそーお? じゃあこれから、僕とオニーソンの馴れ初めと初デートの場所とその他色々インタビューしちゃってちょーだいっ☆」
オニーソン 「…………」
歌音 「じゃあ、まずは……」
歌音 「かのんの紹介から! 皆様、こんにちは!」
歌音 「あんな変態なお兄ちゃんの妹とは思えないくらい可愛い可愛い歌音ちゃんです!」
詩音 「歌音、どこ見て喋ってんの! 早くインタビューしなさい!」
オニーソン 「……あの…腕がもげそうなんですけど…」