エプロンと甘い罠
母 「あぁ、雑巾がけも大変やな…お手伝いさんが今日はコンサートとかいうから…」
母 「まぁ、ええわ…あとでこの素敵なエプロン姿をダーリンに…」
母 「大事大事やからな、とりあえずここに置いておきましょ」
母 「はよダーリン帰ってこないかな…まずは廊下を綺麗にしなきゃやわ」
オニーソン 「何か置いてある…」
オニーソン 「こっ、こっ、こっこれは…プリティーキュートなフリフリエプロンですかっ!?」
オニーソン 「こんな可愛いエプロンを僕の愛しの風花ちゃんが着たら…」
風花 『なぁ…大好きなあなたのために着てみたんやけど…あたし似合う?』
オニーソン 「似合います、似合います! 風花ちゃんなら何でも似合いまぁーっす!!!」
たーちゃん 「何やってんだ、お前…つまみ出すぞ?」
オニーソン 「お母さんのお手伝いしてるんです、背中で廊下拭いてるんです!」
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〜 翌日 〜
オニーソン 「これで良し、と…ブランド物好きな風花ちゃんならこれでもらってくれるはず…!」
オニーソン 「よし、もうすぐ風花ちゃんも登校してくるから急ごう…」
風花 「なんやオニーソン…朝からあんた見るなんて、今日一日良い事なさそうや…」
オニーソン 「まっまぁ…そんな言い方せず…今日はちみにプレゼントがあるんだっ!」
風花 「プレゼント…?」
オニーソン 「風花ちゃんの大好きなシャネルのエプロンだよ、どうぞどうぞ」
風花 「これ…ほんまにシャネルのエプロンやの…?」
オニーソン 「僕が愛する風花ちゃんにニセモノなんてプレゼントするわけないじゃないか…」
風花 「あっありがとう…」
オニーソン (よっしゃあっ!!)
詩音 「おはよう、下品な雌猫ちゃん」
風花 「なんやねん、カマ野郎…ちゃうちゃう! これ見てや!」
詩音 「何この汚い下品な趣味のエプロン…」
風花 「さっきオニーソンがあたしにプレゼントしてくれたんや、シャネルなんやって」
詩音 「いただきっ!!」
風花 「ちょ、ちょっと…!」
母 「なぁ、みんなはママのエプロン知らん?」
いちご 「知らないよ」
ひかり 「知らないにゃ」
たーちゃん 「エプロンって雑巾の事か?」
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歌音 「ちょっとお兄ちゃん…洋服臭いから川で洗濯してきてあげる」
詩音 「それは助かるわ〜 んじゃさっさと脱いじゃうね」
歌音 「とりあえず、いつものトイレットペーパー服着ておいて」
詩音 「ふふふ…今日はイイモノが手に入ったんだけどねー」
歌音 「あら…あんたは確か…」
オニーソン 「どうもオニーソンです、今日は歌音ちゃん達に最高級とれたて苺を…」
歌音 「お兄ちゃんに用ですよね? わたしはこれから洗濯しに行くので…」
オニーソン 「かっ…川で洗濯!?」
歌音 「どうぞ汚い所ですが、ごゆっくり…」
詩音 「オニーソン…来てくれたんだね…」
詩音 「ねぇ…このエプロン、僕似合ってるかな? オニーソンどう思う?」
オニーソン 「なっ、なっ、なっ、なんでしーちゃんが…!!??」
オニーソン 「すっ、ストーーーップ!!」
詩音 「えへへ…僕のオニーソンへの愛は止まらないの」
オニーソン 「それ…僕が風花ちゃんにプレゼントしたやつじゃ……」
詩音 「僕にくれるために恥ずかしいから一旦、あの下品な雌猫に預けてたんでしょ?」
オニーソン 「こっこっこんなのちがーーーーーうっ!!!!!!」