狐のお面・後編

小夜 「どうも小夜です、ダサいと言われてもいいんです…」
小夜 「寝不足な顔も、落ち込んだ顔も、にやにやデレデレ顔も、変顔もみんなこの面隠しが包み隠してくれるんですから…」
小夜 「それでは無駄に続きにしてしまいましたが、続きのお話しをどうぞ…」
ステラ 「あらあら…どうしたの、おチビさん達…」
のんのん 「どうもこんにちにゃ~よかったらこれ、被ってもらいたいにゃ~」
ステラ 「いいですわよ、これくらい…ふふふ…」

ステラ 「どうしてお面なのかしら? もしかして…お面プレイ?」
のんのん 「お面プレイって何にゃ、小夜さん説明頼むにゃ」
小夜 「いえ…私の口からはとても…あの…すいません…」
たると 「のんのん、ステラおばちゃんも全然似合ってないね」
ステラ 「うふふふ…今、何か不適切な発言が出なかったかしら…?」
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のんのん 「次、茜姉さんにゃっ!!」
たると 「茜先輩、これ被ってボケて下さいっ!」
茜 「むちゃブリは困るでぇ…しかも、うちの専門はツッコミ…」

茜 「ふっふっふ…私は狐伯爵だ、お前らチビ共を連れ去って遊園地で…」
たると 「茜先輩っ、それ誘拐です! 犯罪です!」
茜 「おお~ええツッコミや、たると! あんたも成長したな~」
のんのん 「わぁ~茜姉さん、ちょーちょーちょーちょーカッコイイにゃ!!」
小夜 「のんのんちゃんより似合っているかどうかは…」
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のんのん 「茜姉さんがカッコよかったから、誰が似合ってるとかもうどうでもいいにゃ!」
小夜 「そう…なんですか…?」
たると 「小夜さん、のんのんは飽きっぽいから気にしない方がいいよー」
小夜 「は、はい…」

のんのん 「んじゃ、これから茜姉さんのツッコミ道場に習いに行くにゃ!」
たると 「それはいい考えかも~小夜さんも一緒に行こうよー!」
小夜 「私、お笑いのセンスとかは持ち合わせてないので…」
たると 「いいのいいの、茜先輩ならどんなつまんない人でもちょー面白くしてくれるから!!」
《ボトッ……》

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バティスタ 「・・・・・・・・


バティスタ 「


その後、私の狐のお面は帰ってくる事はありませんでした…
闇へ消えた狐のお面…それを人々は、面隠し“闇狐”と呼んだ……
終